2022.10.25
ライフスタイル、趣味、個性など、自分たちの“らしさ”を詰め込んだオンリーワンの家づくり。完全注文住宅なら、そんな夢を目一杯カタチにしていけますよね?ところで、完全注文住宅の設計って誰が行っているかわかりますか?そうです、建築士さんですよね。家づくりにあたって、とても大切な要素のひとつが建築士の力量です。お施主様の意向をしっかりヒアリングし、構造や性能面も考慮して、想像以上の住まいとなるような設計を導き出していく。そして時には+αの提案までしてくれる。建築士のレベルが家の良し悪しを決めると言っても過言ではありません。
そこで今回のコラムでは、改めて「建築士って何?」について勉強してみようと思います。建築士と同じようなニュアンスで「建築家」や「設計士」なんていう言葉を聞いたことがありませんか?
「聞いたことあるけど、結局同じ意味でしょ?」と考える方も多いかと思いますが、実は微妙に違うんです。建築士についてだけでなく、建築家、設計士についても調べてみましたので、一緒に学んでいきましょう!
最初は建築士についてです。建築士の仕事というのは、みなさんが思っている通り、建物の設計や工事管理などが主となります。建築に関するさまざまな知識を持っていて、そのどれもがハイレベルです。そして、最大の特徴は“国家資格”であるということですね。建築士を名乗るには、「一級建築士」「二級建築士」「木造建築士」のいずれかの国家資格を取得する必要があり、おのおのの資格によって設計や工事管理に携われる建築物が異なります。特に一級建築士は難易度の高い国家資格として有名で、合格率はわずか1割ほど。それだけに、建築に対するプロ中のプロであることの証となります。
また一級建築士になると、住宅はもちろん、学校や学校施設(体育館など)、商業施設から病院まで、ありとあらゆる建築物の設計を行うことができます。構造や性能といった専門的な技術・知識はもちろん、デザインに関してもかなりの造詣を持つのが一級建築士です。最低2~4年以上の実務経験がなければ受験資格が得られないこともハードルの高さを物語っています。
一級建築士についてご理解いただけましたか?さて、ここで疑問となるのが「一級建築士と二級建築士って何が違うの?」ということですよね。違いとしては大きく2つあります。ひとつは、前述した一級建築士の資格は国土交通大臣から認可を受けるのに対し、二級建築士は各都道府県知事から認可を受けるという部分(とは言え、二級建築士も国家資格です)。もうひとつの違いとしては、一級建築士は大小あらゆる建築物を設計できるのに対し、二級建築士は主に戸建てや住宅などの小規模施設の設計を行います。つまり、一級建築士に比べると、二級建築士は設計できる建物や大きさに制限があるんですね。…だからと言って、二級建築士がダメというわけではありませんよ(笑)。一級建築士同様、住宅についての深い知識を要していることに変わりはありませんから。
もうひとつ登場した言葉がありました。木造建築士ですね。木造建築士も国家資格(二級建築士同様、各都道府県知事から認可を受けます)であり、これを取得することで建築士を名乗ることができます。特徴としては、その名の通り「木造の建物に関するスペシャリスト」ということ。主に木造建築の設計や工事を行い、歴史的な木造建造物の修繕・維持にも必要とされる資格とされています。
ただし、二級建築士と比べても扱える設計規模がさらに限定されるそうです。ちなみに、二級建築士と木造建築士に関しては、実務経験なしでも受験することが可能です。
続いて、建築家について説明していきます。正直なところ、この「建築家」という言葉(職業)の線引きはかなり曖昧です。一般的には建築士資格を所有している方が多いのですが、資格がなくても建築や設計に携わる仕事をしているということで「建築家」を自称している方もいらっしゃいます。また、これは偏見がかったイメージですが、建築物の意匠面(デザイン性)に注力する人の名称として使われる場合も多いそうです。
つまり「建築家」というのは、あくまでひとつの呼称であり、便宜的なものだと言えます。建築家を名乗るほとんどの方は、建築士の国家資格(もっと言えば一級建築士の資格)を有している思われますが、中には全くの素人で「建築家」を自称する方もいますので注意が必要です。ミニ情報として、「社団法人日本建築家協会」が主宰する民間資格は存在しています(認可には一級建築士や技術士の資格を取得し、一定期間の業務経験を積むなどの要件があります)。
最後に設計士について調べてみました。家づくりを進めている方なら、これもよく耳にする言葉ではないでしょうか?まず、設計士というのは、建築家同様、国家資格ではなく呼称です。主に企業などに所属し、設計に関する作業を行っている方のことを指します。有資格者ではないので、建築士のサポート業務が主な仕事となるのでしょうか。当然、建物の設計や工事管理などの建築業務においての業務はかなり限られてきます。ただ、建築士法によると「100㎡未満の木造住宅であれば建築士資格がなくても設計可能」とされているので、設計士を名乗る方が実際の設計業務を行う場合もないとは言えません。
以上、「建築士」「建築家」「設計士」のそれぞれの特徴と違いについてお伝えしていきました。今までどれも似たようなニュアンスの言葉かと思っていましたが、実際には意外に大きな違いがあるものですね。「言葉は聞いたことあるけど、詳しい意味までは知らなかった」がクリアになったのではないでしょうか?
ARRCHの完全注文住宅づくりにも数多くの建築士さんが携わっています。もちろんすべての方々が、ARRCHの家づくりに対する想いや情熱、コンセプトなどに共感してくださり、お客様とARRCHをつなぐパートナーとして協力してくださっています。HP内には「建築家紹介」として、これまでARRCHの家づくりを手掛けてきた建築家を紹介していますので、ぜひご覧になってくださいね。(詳細はこちら →https://www.arrch.net/staff/)建築“家”紹介となっていますが、国家資格である建築士資格を取得されている、プロ中のプロの方のみをARRCH独自の視点で選りすぐっていますので、ご心配なく(建築士さんのレベルの高さもARRCHの自慢のひとつです!)。
建築に関する専門的なスキルはもちろん、お客様の個性やこだわりを存分に発揮するデザインスキルにもきっと感動していただけると思いますし、「いかにして予算の範囲内で理想の家を作り上げるか?」といった問題にも高い設計力で解決の糸口を探り出してくれます。人間性や人当たりもすばらしい方々ばかりですので、気になる建築家さんがいらっしゃるようなら、そういったご相談もお気軽にARRCH担当者にお伝えください。
あなたやご家族の理想&ライフスタイルをトコトンぶつけて、お客様+建築家+ARRCHが一体となり、想像以上にワクワクできる住まいをカタチにしていきましょう♪