2023.09.28
開放的で明るい空間づくりを叶えるために、なくてはならないのが「窓」です。
日々の暮らしを快適にする採光や風通しを担っているのはもちろん、窓の位置・数・大きさによって、外観や内観のイメージもガラリと変わってきますよね。
また、窓の配置によって、家具などのレイアウトの仕方も変わってきます。
そのくらい家づくりにおいて重要な窓なのですが、家づくりを進めていく中では「窓をどうしようか?」というやりとりはあまり出てこないのではないでしょうか? そこで今回は、窓にフィーチャーしたコラムを記していこうと考えました。
窓の種類や特徴を学んだ上で、窓に関するお役立ち情報をあれこれ解説していきます。
ぜひ最後までお付き合いください。
まずは、窓の種類について見ていきましょう。
一言で「窓」と言ってもいろいろなタイプがありますからね。
それぞれの用途や特徴についてもお伝えしますので参考にしてみてください。
多くの方が真っ先に思い浮かべるのが、引き違い窓です。
サッシに2枚(もしくはそれ以上)のガラス戸がはめられていて、左右に滑らせることで開閉するタイプですね。
お子さんや年配の方でも開け閉めがスムーズで、自由に開口幅を調節できるのがメリットといえるでしょう。
また、窓全体を外すことができるので、引っ越しや大きな家具などの搬入の際にとっても便利です。
デメリットとしては、換気などの風通しの部分と気密性の部分。
引き違い窓は、正面からの風以外は取り込みにくいという特徴があり、風の向きによって風通しがうまくいかない場合があります。
また、ガラス戸をスライドさせるため、他の窓と比べて気密性が劣るとされています。
引き違い窓の中でも、窓の下部分が床まであるタイプを掃き出し窓と呼びます。
ほうきなどで掃除をする際に「室内から外にゴミを掃き出せる」という意味ですね。
床から天井付近までのかなり大きな窓となり、人が直接出入りすることも可能となります。
ですので、庭やべランダに面した場所に取り付けることが多いようですね。
掃き出し窓を配置することで、空間にかなりの開放感が生まれ、広く見せられるようになります。
もちろん、採光性や通気性も抜群です。
取手やハンドルをつかんで、外側に押し出したり、内側に引き入れるタイプの窓です。
滑り出し窓は、引き違い窓とは違い、ガラス戸1枚でつくることができます。
ですので、省スペースで収まるのが特徴です(構造的に、大きな窓にはできないということでもあるのですが…)。
キッチン、洗面所、トイレといった、コンパクトな空間に採用されることが多い窓となります。
加えて、風を取り込みやすい、サッシの気密性が高いという点が特徴です。
FIX窓とは、サッシとガラス戸が完全に固定されていて、開け閉めができない窓のことを指します。
採光や眺望をのために、吹き抜けの上部などによく使われるタイプです。
開閉しないので気密性が高く、開閉式の窓に比べるとコストが抑えられるというメリットがあります。
さらに、ガラス面を大きく確保することができ、見た目にもすっきりおしゃれな印象になります。
デメリットは、掃除が大変という点です。
FIX窓を採用する場合は、メンテナンス方法についてもしっかり考えておきましょう。
その名の通り、2枚のガラス戸を上下にスライドさせて開閉するのが上げ下げ窓。
大きな開口ができないため防犯面に優れていて、気密性や断熱性が高いのが特徴です。
デメリットはコスト面でしょうか。
他の窓と比べると、コスト的に少々高くなる傾向にあります。
外壁に出っ張った形状になるように設置されるのが出窓です。
ガラス戸は2~3面で構成される場合が多く、一部はFIX窓、一部は滑り出し窓となっているものもあります。
奥行きが出るので空間が広く見え、カウンター部分に雑貨を飾ったり、出窓の下を収納スペースとして利用することも可能です。 反対にデメリットは、他の窓より結露がしやすいことと、窓が目立つため防犯上の心配が生じることがあげられます。
細長い羽板(ガラスやアルミ製など)を縦や横に平行に並べたものを、ルーバー窓と呼びます。
閉じたままでも採光や通気性があり、外部からの視線を遮る役割も優秀です。
ブラインドのように角度が調整できるタイプもあります。
天窓は、屋根部分に設置する窓のことで「トップライト」と呼ばれることもあります。
天井から太陽光を入れることができるので、周囲の建物や方角を気にせずに空間を明るく照らすことができます。
もちろんプライバシー性も抜群です。
デメリットとしては、FIX窓と同様、掃除やメンテナンスが大変というところがあげられます。
代表的な窓の種類について学んだ後は、窓を選ぶ際のポイントについて説明していきます。
「開放的な空間にしたいから、リビングにはこの窓」「道路からの視線が気になるから、子ども部屋はこのタイプ」といった具合に、用途や部屋に合わせて窓の種類・位置・数などを使い分けていきましょう。 その上で、下記のようなヒントを頭に入れておくと、最適な窓へと近づいていきますよ♪
寝室や子ども部屋といった6~10畳ほどの空間では、できるだけ2面以上に窓を配置するのがおすすめです。
そうすることで採光が十分取れますし、風通しもよくなります。
周囲の視線が気になるようなら、窓の大きさや位置、高さなどで調整していきましょう。
窓の位置は、壁面の上下左右にあるコーナーに寄せて配置するという手があります。
コーナー付近に配置することで、壁や天井、床面にも光が届きやすくなりますよ。
また、窓がコーナーにあることで、視線の抜けが良くなり、すっきりおしゃれな印象になります。
気を付けたいのは、背の高い家具などを配置する場合です。
本棚やラックなどの高さのある家具が窓と重なりやすくなりますので注意してください。
大開口の窓を設置することで、つねに日光がふり注ぐ開放的な空間になります。
しかし、必要以上に大きな窓を配置してしまうと、外気温の影響を受けやすくなったり、周囲から丸見えになりやすいなど、ストレスの原因になりかねません。
採光や風通しだけを考えるのではなく、断熱性やプライバシー面も十分考慮していくことが重要ですよ。
特に採光性に優れた天窓は「夏になるとまぶし過ぎる」という意見もありますので、採用する際は、設置する向きなどをしっかり検討してみてくださいね。
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以上、今回は、窓についていろいろ解説してきました。
窓というのは、どんな家でも必ず必要となるものです。
ですので、家の間取りを考える段階から「窓の種類をどうするか?」「どこに、どのくらい設置するか?」についても、土地の向きや周辺の環境を踏まえながら、綿密なプランを考えてみてください。
前述した通り、単に採光性や風通しだけに注目してはダメですよ。
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