2022.12.05
理想の家づくりを進めていく中で、避けては通れないのが予算の壁。
特に完全注文住宅においては自由度が高い分、話が進んでいくうちに当初の予算をオーバーするケースが少なくありません。
「気付いたら追加費用が膨れ上がってしまった…」「要望をすべて入れると大幅に予算が足りない!」といった感じですね。
そこで今回は、注文住宅を建てる際に知っておきたい【予算オーバー解決のコツ】について考えていこうと思います。 一緒に解決のヒントを探っていきましょう!
家づくりには建物を建築するための「本体工事費」のほか、冷暖房設備などの工事費用である「付帯工事費」、税金などの「諸費用」がかかってきます。
つまり、建物だけにお金がかかるわけではないんですよね。
このことを理解した上で、まずは「予算はいくらまでなら出せるのか?」「現金でいくら用意しておけば良いのか?」「住宅ローンでどこまでまかなえるのか?」といったお金に関することをリアルに把握しておく必要があります。
そして、その数字を嘘偽りなく建設会社や担当者に伝えることで、堅実な資金計画に沿った、無理のない家づくりをスタートさせることができます。
家はただ建てれば終わりではありませんよね。
住み始めてからの生活費やローン返済のことまで綿密に計画しておかないと、どんなに理想の家が完成しても、ずっとお金に関する不安や心配がつきまといます。
できる限り現実的な予算の中で、できる限り希望に近い注文住宅を建てていく。
そんな考え方が鍵となるのではないでしょうか。
数千万円というお金の話になってきますので、だんだんと感覚が麻痺してきて、数十万円程度の金額は安く感じられるようになるかもしれません。
しかし、決して楽観的になったり、どんぶり勘定をすることなく、自分の本当の予算としっかり向き合って、シビアに物事を進めていく姿勢が大切になってきますよ。
すべての理想や要望を叶えるには、莫大なお金が必要になってきます。
しかし、予算には限度がありますので、時には妥協も必要です。
そこで大切になるのは「新居で叶えたいことの優先順位」をもう一度しっかり精査することです(完全注文住宅の上手な“こだわり方”もご参考ください →https://www.arrch.net/column/column-4264/)。
予算がオーバーするというのは、ある意味でチャンスです。
「本当にこの間取りがベストなのか?」「本当にこの設備が一番使い勝手の良いものなのか?」を冷静になって判断し直す良い機会なのかも知れないんですよね。
家づくりで叶えたい優先順位をもう一度精査し、「絶対に譲れないもの」、「そこまで必要のないもの」を考え直していきましょう。
限りある予算とシビアに向き合い、「叶えたい」の優先順位をしっかり精査できたとしても、それでも「やっぱりオーバーしてしまう…」ということもあるかと思います。
ここでは、そんなケースも考慮して、より具体的に建築のコストダウンにつながる方法をいくつかご紹介していきます。
延床面積とは、住宅のすべての階における面積を足した数値のこと。
一般的に、この延床面積が大きければ大きいほど、建築費用がかかるとされています。
ですので、担当者や建築士と相談の上、延床面積を抑える方法を考えてみてください。 コストダウンにつながる場合がありますよ。
凸凹などが多い凝ったデザインの外観より、シンプルな外観の方が建築費用を抑えることができます。
外壁の面積が少なくなるからですね。
例えば、総2階の家(外壁の凸凹や柱が少ない家)にすることで、コストをグッと下げることが可能になる場合があります。
また、外観に凸凹が少ない家であれば耐震性に優れていたり、住んだ後のメンテナンスの部分でもコストを抑えることができるのでおすすめです。
仕切りの少ない間取りであれば、壁が少なくなったり、ドアの費用が抑えられるため、コストダウンにつながります。
つまり、家の間取りはオープンな空間を目指すことが、建築予算を抑えるポイントとなるわけです。
加えて、部屋の数、収納の数、窓の数を減らすのも効果的ですし、すべてを洋室にするのもおすすめです(和室は洋室よりコストが高くなる傾向にあります)。 もうひとつ、階段はリビング内に設けることで、壁と廊下をカットすることができ、大きなコストダウンが期待できますよ。
キッチンやバスルームなどの水回りスペースをできるだけ隣接させることでコストダウンにつながります。 水回りをまとめると家事動線もスムーズになるので一石二鳥ですよ! また、1階のトイレの真上に2階のトイレを配することで、給排水管が短くなり、材料費や施工費を節約することができますよ。
「収納がたくさんある家」に憧れる方も多いかと思いますが、必要以上に設けるのはNGです。
収納スペースが多いということは、その分、棚や扉を取り付ける費用がかさんでしまいます。
収納すべき物の数や量、ご家族のライフスタイルなどをイメージした上で、無駄な収納スペースをカットすることもコストダウンの近道です。
収納が足りないのであれば、タンスなどの家具で補うこともできますからね。
例えば、照明器具、エアコン、カーテンといったものは自分たちで手配する、できるだけ既製品のドアや建具を選ぶなど、細かな設備面を改善することでコストダウンを目指す方法もあります。
特に水回りの設備や素材といったものはグレードをひとつ落とすだけでもかなりのコストダウンが期待できますよ。
こだわりたい部分にはお金をかけ、そこまで必要性を感じないものは節約を心掛ける。
そういったメリハリある家づくりが全体のコストダウンに影響してきます。
また、後付けできるオプションなどはひとまずカットして、お金に余裕ができてから取り付けを検討するというのも手ですよね。
「最初からすべてを揃えなくても良い」という気持ちも重要だったりします。
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以上、【予算オーバー解決のコツ】についていろいろお伝えしてきました。
まとめると、まずは「自分たちの予算はどのくらいなのか?」「限度額はどこまでなのか?」をしっかり把握すること。
その上で、理想の家に近づけるために「これだけは譲れない」の優先順位を付け、予算と理想のどちらもクリアになる家づくりを目指していくことです。
それでも予算をオーバーしてしまいそうなら、改めて設計図とにらめっこをし、担当者などと相談しながら帳尻を合わせていきましょう。
もちろん、ただコストダウンをすれば良いというものでもなく、優先順位の高いものには思い切ってお金をかけることで、長い目で見た時の家の満足度が高まってきます。
今回ご紹介した情報を踏まえながら、予算的にも希望的にも無理のない家づくりを進めていただけたら幸いです! もちろん、私たちARRCHにも資金計画からコストダウンに関することまで豊富な経験を持つスタッフが多数在籍しています。 予算に関して不安や悩みなどございましたら、お気軽にご相談くださいね♪
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