温もり溢れる自然素材の空間に! 【無垢材の魅力】について考えよう

2022.12.07

温もり溢れる自然素材の空間に! 【無垢材の魅力】について考えよう

 「健康的で温かみ溢れる家にしたい!」。

そんな思いを抱いている方はきっと多いことでしょう。

そこでよく耳にする建材として「無垢材」というものがありますよね。

天然木の特徴をそのまま活かした無垢材は、木ならではの質感や温かみをダイレクトに感じることができ、自然由来の建材だからこその機能性まで発揮してくれます。

また、経年変化によってだんだんと色合いなどが変わっていく様子も楽しめますよね。 そこで今回は【無垢材の魅力】について、アレコレと紹介していこうと思います。

無垢材(むくざい)とは

無垢材とは、天然の木を乾燥させた木材のことです。

天然木ですのでひとつとして同じものがなく、木目や節、色合いなど“自然そのままの雰囲気”を家づくりに組み入れることができます。

また、木の種類によって、風合いなどが異なりますので、家のコンセプトやインテリアに合わせて木の種類を選んでいく楽しみもあります。

建材としてさまざまな部分に使用できますが、すべてを無垢材にするのはなかなか難しいため(費用もかかりますし…)、フローリング材として採用される方が増えているようです。

 ちなみにフローリングというのは、主に「単層フローリング」と「複層フローリング」の2つのタイプに分けられます。

単層フローリングとは無垢材フローリングのことで、切り出した木材の一枚板を加工した床材を指します。

表面加工が施される場合は、オイル仕上げと呼ばれる自然塗装やUVウレタン塗装などが考えられます。

一方、複層フローリングは、複数の板を張り合わせた合板やMDF(中質繊維板)からなるフローリングで、表面には突き板やビニール系のシートなどが張られています。

無垢材のメリット&デメリット

続いて、無垢材のメリット&デメリットについてみていきましょう。

まずはメリットからです。

◎ 木本来の質感を楽しめる

無垢材にしか出すことのできない、温かみのある木の質感を楽しむことができます。

特にフローリング材で使用した場合、1枚1枚異なる木目や色が合わさることで、落ち着きとナチュラル感溢れる空間を演出してくれます。

また、無垢材ならではの肌触りや足触りを楽しみたい方も多いですね。

凹凸のある木の節の感じなどは、まさに無垢材の特徴です。

やわらかい材質であれば、膝への負担がかかりにくいといったメリットもあります。

◎ 味わいのある経年変化

時間の経過とともに色合いなどがだんだん変化していく様子も無垢材特有のメリットです。

色が濃くなってきたり、木目が目立ってきたりなど、年月を重ねることであらわれる味わい深い姿を楽しむことができます。

経年変化の仕方は木の種類によってさまざまですので、選ぶ際には「年月が経つとどのように変化するか?」といった部分も確認しておきましょう。

◎ 調湿や断熱などの機能性

天然木から切り出した無垢材には“自然のパワー”とも言えるさまざまな機能があります。

特に調湿性は抜群です! 空間の湿度が高いときには無垢材が湿気を吸収してくれ、反対に、湿度が低い時には水分を放出してくれます。

つまり、無垢材があることで、家の中をちょうど良い湿度に保ってくれるんですね。

さらに無垢材は熱伝導率が低い建材としても知られていますので、断熱や蓄熱性も期待できます。

調湿により夏はカラッと、蓄熱·断熱により冬でも暖かい…といった夢のような建材なんですね。 また、木の種類によっては消臭性といった機能がある場合もあるようですよ。

◎ 健康的な建材

例えば、先ほど説明した「複層フローリング」の場合だと、板を張り合わせるために化学接着剤が使用され、そこから有害な化学物質が発生する恐れがあります。

しかし無垢材なら、自然の丸太から切り出されていますので、化学接着剤などを使用する必要がありません。

健康的な家づくりを目指したいのであれば、無垢材を使用することはかなり有効な方法です。

次にデメリットです。 どんなものがあるのでしょうか?

× 膨張と収縮を繰り返す

天然木の建材ですので、梅雨などの湿気の高い季節になると膨張し、空気が乾燥する冬には収縮するという特徴があります。

そのためフローリングに隙間ができたり、床鳴りの原因へとつながる恐れがあります。

さらに、膨張と収縮を繰り返すことで、板が反ってしまったり割れてしまうケースがあることも頭に入れておきましょう。

× 汚れやキズがつきやすい

無垢材は表面加工が施されていないこと多く、そのため、汚れやキズがつきやすいというデメリットがあります。

つまり、日頃の手入れや補修など、手間がかかりやすいんですよね。 また、水に弱い(水シミの原因になる)、日焼けしやすいというのもマイナス面にあげられます。

× 価格が高い

無垢材=高価というイメージを持たれている方も多いですよね? 無垢材は合板などと違い、原木から切り取ったものをそのまま使用していますので、量が限られており、材料費として高くなってしまうんです。

また、一般的な建材よりも施工に手間がかかりやすいというのも価格が上がってしまう原因です。

無垢材の種類と特徴について

無垢材と言えど、木の種類によって硬さ·風合い·肌触りなどが大きく異なってきます。 ここでは、いくつかの木の種類について紹介していきますので、それぞれの特徴について学んでいきましょう。

■ パイン

淡い黄白色と褐色をはらんだ温もりあふれる無垢材で、節が大きく存在感があるのが特徴です。 柔らかな肌触りですので床材にぴったり! また、年月を重ねるごとに樹脂による艶が増していき、美しい光沢へと変化していきます。

■ オーク(ナラ)

力強い木目が特徴です。 その表情はとても豊かで、切り出し面によって、波線形の木目ややさしい木目、虎の毛のような模様の木目を楽しむことができます。

■ アカシア

木製の食器や雑貨などでよく使用される木材です。

適度な硬さがあり、白色と黄土色のコントラストが美しい、独特の風合いが特徴です。

また、膨張や収縮が少ない無垢材としても知られています。

■ ヒノキ

白くやさしい木肌で、くっきりと色濃く浮かんだ木目が特徴となります。

強度や耐久性に優れていることから、さまざまな部分の建材などに使用されています。

■ サクラ(カバノキ)

神社仏閣でも採用されている良質な木材です。

穏やかな木目と紅褐色のやさしい表情が特徴ですね。

強度が非常に高いことで知られており、耐水性にも優れています。

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 以上、【無垢材の魅力】について一緒に勉強してきました。 自然素材ならではの性質や種類について、いろいろ発見があったのではないでしょうか?

前述した通り、無垢材は種類によって風合いや機能などが大きく異なっています。

無垢材を選ぶ際には、まずは「家のどこに使用したいのか?」を決めた上で、実際にその無垢材を使用している家を見学してみたり、サンプルに触れてみたりしましょう。

経年変化については、担当者にいろいろ教えてもらうことをおすすめしますよ。

特にフローリング材として使用する場合は、しっかり時間をかけて選ぶように心がけましょう。

フローリングは面積が広いため、空間全体のインテリアに与える影響が大きくなりますからね。 また、床暖房を入れたい場合は、選んだ無垢材が床暖房に対応しているかどうかもしっかりチェックしてくださいね。

もちろん、私たちARRCHの完全注文住宅でも無垢材をチョイスすることは可能です(ちなみにですが、ARRCHの家は【無垢フローリング標準仕様】となっています♪)。

家の雰囲気やインテリアに合わせて、オーク、アカシア、パインといった種類も豊富に揃えておりますので、気になる方はお気軽にご相談くださいね。 それではまた、次回のコラムでお会いしましょう!