人生の1/3を過ごす部屋!? 【快適な寝室づくり】のヒントについて解説

2022.12.08

人生の1/3を過ごす部屋!? 【快適な寝室づくり】のヒントについて解説

「人生の1/3は睡眠の時間」という言葉を聞いたことがありますか? 一日の疲れを取り除き、明日へのパワーを蓄えるために、住まいにおける【寝室】の存在はなくてはならないものです。家づくりを進めるにあたっても「いかに快適な寝室にできるか?」は、生活の質を高めるための重要なポイントとなります。リビングやキッチンなどと比べると「他人には見られない部屋だから」「ただ寝るだけの空間だから」と考えてしまいがちですが、寝室にもしっかりとこだわりや工夫を注入することで、より心地良い住まいの実現に近づいていくんですよ。というわけで、今回は【快適な寝室づくり】を叶えるためのヒントについて解説していきます。

快適な寝室を叶えるための3カ条

間取りを考える上で「寝室をどこにしようか?」と悩まれる方は多いのではないでしょうか? 当然ですが「最後に余ったところを寝室に」なんて軽く考えてしまうと、“人生の1/3”がストレスまみれに陥ってしまう恐れに…。そうならないために、まず、快適な寝室にするための最低限のポイント3つを見ていきましょう。

01 風通しの良い場所に設ける

寝室は他の部屋と比べて、湿気やホコリがたまりやすい場所。ですので、自然の風が良く通り、換気もしっかりできるようなところに設けるのがおすすめです。特に家の北側に寝室を設ける場合は注意が必要です。北側はどうしても結露がひどくなる可能性が高いので、しっかりと空気の入れ替えができる寝室にしておく必要があります。

02 気持ちの良い日当りを確保する

「朝日を浴びて気持ちよく起床したい!」など、寝室ならではの日当りの良さや採光を考えることで、快適さにつながっていきます。とは言え、日当りというのは季節によって変化するので、それらも計算した間取りを考えていかなければなりませんよ。あまりに日当りが良過ぎて暑苦しい寝室になったり、つねにジメジメしていて冬は極寒というような寝室も避けたいですよね。年間を通じてバランス良く光を取り込める空間を目指してみてください。

03 プライバシーに配慮する

寝室はプライベートな時間を満喫する空間です。ですので、外部から丸見えになるような場所ではもちろんダメですし、家族間でもある程度のプライバシーを保てるような配慮が大切になってきます。視線だけでなく、音やニオイといったことも考慮して、他人や外部からの妨害をできるだけ排除した「とにかく落ち着ける寝室」を目指していきましょう。

具体的に寝室のイメージをしてみよう!

3つのポイントをおさえ、寝室の間取りが決まったら、次はより具体的に寝室の空間をイメージしていきましょう。大前提として言えることは、寝室はできるだけスッキリさせた方が良いということです。ベッドや収納タンスなど、大型アイテムの占拠がやむを得ない部屋になりますので、余計なものまで置いてしまうと「収納扉が家具にぶつかる」「出入口のドアが全開しない」「人が通れるスペースがない」…といった不便な空間になってしまいます。

特に、寝室で最もスペースを取るのはベッドですよね。ご夫婦で使用される場合でも「ダブルベッドにするか、シングルベッドを2つ置くか?」という違いだけで、必要となる広さが大きく変わってきます。ベッドの向き(寝そべった時の頭の位置)にもこだわりたいですしね。ですので、繰り返しになりますが、寝室はできるだけ物を少なくしてスッキリ見せること、可能であれば、ちょっと余裕があるくらいの広めのスペースを確保するのをおすすめします。大容量の押入れやウォークインクローゼットを併設すれば、収納タンスを置く必要がなくなり、さまざまな物を片付けておけますよ。

寝室に置く物をリストアップしよう!

とは言え、気付くと物で溢れてしまうのが寝室というもの。そこでおすすめなのが「寝室に置くアイテム」を事前にリストアップする作業です。大きなベッドはもちろんのこと、化粧台、サイドテーブル、加湿器、空気清浄機、テレビ、本棚、観葉植物…などなど、ちょっと考えるだけでもズラズラ出てきませんか? そうなんです、寝室って意外と置きたいものが多い空間なんですよね。だからこそ、一度リストアップして可視化することで、現状の間取りにどれだけ収まるのかがわかりますし、それに準じて、収納スペースの確保だったり、アイテムの取捨選択ができるようになります。

電気スイッチやコンセントの位置

一度ベッドにゴロンしてしまうと、就寝まで動きたくないのが私たちですよね(笑)。ですので、電気スイッチやコンセントにも配慮が必要です。照明や家電のオン・オフなどは、スイッチをベッドから簡単に手の届く位置に設けたり、リモコンスイッチを活用するのがおすすめです。コンセントに関しては、加湿器や空気清浄機の置く位置をあらかじめ決めておくと、無駄のない電源確保につながります。また、サイドテーブルなどのベッド脇にスマホを置く方も多いと思いますので、充電用のコンセントもしっかり確保しておきましょう。

収納扉や出入口ドアの開き方に注意

注文住宅の寝室の多くは、ウォークインクローゼットや大型の収納スペースが併設されています。ここで注意したいのが、ドアや収納扉の可動域です。

せっかくの収納なのに「ベッドが邪魔で収納扉の開閉が大変」「出入口のドアが半分しか開かない」といった事態にならないよう、可動域をしっかり確認し、間取りやベッドの配置を考えてみてください。ちなみに、ベッドの横長の方向に沿ってクローゼットなどを設置すると扉の開閉のさまたげになりにくいですよ。また、スライド式のドアを採用するのもおすすめです。

意外と大切な窓の位置

上手な換気を叶えるためにも、寝室の窓の位置はとても重要とされています。最低でも「ベッドをどの位置に、どの向きで置くか」をしっかり決めた上で窓の位置を決めることをおすすめします。ベッドのすぐ横や頭の上に窓があると、冬場はとても寒く感じますし、東側に大きな窓がある場合は朝日がまぶし過ぎたりするケースもあります。

家の向きや季節の移り変わりを計算しながら、就寝から目覚めるまでの生活スタイルに最適な窓の位置を考えていきましょう。

+αでこんなこだわりもあり!?

 ここまで快適な寝室を叶えるための基本的な情報についてお伝えしてきました。最後に、より心地良く、使い勝手の良い寝室に近づけるために、+αでこだわっていきたいポイントについてお伝えしていきます。

◎◎◎ 照明にこだわってみる◎◎◎

就寝前のリラックスタイムを演出するために、照明にこだわってみるのはいかがですか? シーリングライトやダウンライトの落ち着いた灯りに照らされれば、心も体もリラックスでき、眠りやすさにもつながっていきますよ。

◎◎◎ 飾り棚にこだわってみる ◎◎◎

寝室はプライベートな空間ですので、自分の好きなもの、癒されるものがセンス良く配置されていれば、それだけで心地良くなりますよね? 例えば、ベッドの上(頭側)の壁にニッチと呼ばれる飾り用のくぼみを設けてみるのはいかがでしょうか? そこに間接照明をあてて、お気に入りの雑貨などを並べれば…、一気にスタイリッシュかつ心休まる寝室の完成です! 

◎◎◎ 寝室の近くにバスルームを設ける ◎◎◎

寝室の近くにバスルームを設けるのも意外とおすすめの間取りです。入浴後にすぐベッドルームで横になれるため、体に負担をかけることなく眠りにつくことができますよ。

さらに冬場は、お風呂上がりに体が冷めにくいというメリットが考えられます。

◎◎◎ バルコニーを併設する ◎◎◎

寝室の横にちょっとしたバルコニーを併設してみてはいかがでしょうか? 就寝前のくつろぎスペースになるのはもちろん、布団や洗濯物を干すこともできるので意外と便利ですよ。

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以上、【快適な寝室づくり】を叶えるためのヒントについて解説してきました。冒頭でもお伝えした通り、寝室というのはリビングやキッチンと同じくらい、家の中で長い時間を過ごす空間です。ですので、しっかりと時間をかけて、後悔のない寝室に仕上げていくことは、間違いなく、新居での生活をより豊かにしていくことにつながっていきます。

まずは、風通し、日当り、プライバシーの3つの面をクリアにすることからスタート! その上で、ご家族の生活スタイルや用途に合った広さを確保し、ベッドなど配置するアイテムを具体的にイメージして、後悔のない、とことん快適な寝室空間をつくりあげていきましょう! もちろんARRCHでも、バラエティ豊かな寝室を数多く手掛けてまいりましたので、気になることやご要望などありましたらドシドシぶつけてみてくださいね♪