ワンランク上の空間美を叶える! 上手な【照明の選び方】

2022.12.08

ワンランク上の空間美を叶える! 上手な【照明の選び方】

オシャレで雰囲気のある部屋づくりにおいて、重要な要素となるのが照明です。

器具や光の当て方をちょっと変えるだけで、空間の表情はガラリと変わったりしますよね。

注文住宅を建てる際にも「この部屋の照明はどんな感じにしようかな?」なんて頭を悩ますのも楽しみのひとつ。

一方で「照明なんて後で買えばいいでしょ?」という方も少なくないかと思います。

そこで今回は上手な【照明の選び方】をテーマにお話していこうと思います。

ひとまず電源だけ設置して後でじっくり選ぶのも良いですが、打ち合わせや間取りを考える段階から照明についてイメージを膨らませておくことで、ワンランク上のステキな家づくりを叶えられますよ。

照明の基礎知識と種類

はじめに、照明に関する基礎知識から学んでいきましょう。

部屋の照明というのは、大きく「主照明」「部分照明」のに分けられます。

主照明とは、部屋全体を明るくすることを目的とした照明のこと。

部分照明は、主照明を補う照明だったりある一部分だけを明るくするために使われる照明のことを指します。

では、もう少し具体的に照明の種類について見ていきましょう。

◇ シーリングライト

主照明の中で最も一般的なのがシーリングライトです。

天井に直接取り付けるタイプの照明器具で、広い部屋でも隅々まで均等な明るさで照らすことができます。

電球の交換や掃除のしやすさも特徴です。 近年では薄型&LED電球のシーリングライトが主流となっており、光の色合いを変えられたり、調光できるタイプが人気となっています。

◇ ダウンライト

天井に埋め込むタイプの照明器具で、その名の通り、下方をピンポイントで照らすような照明です。

器具自体が天井に埋め込まれているため、部屋をすっきり&広い印象にすることができます。

主照明に選んでも問題ありませんが、シーリングライトのように部屋全体を明るくしたいなら避けた方が無難。

それよりも「ムーディーな雰囲気で部屋を立体的に見せたい」「インテリアや壁の雰囲気を強調したい」といった場合に選ぶと効果的です。

◇ 間接照明

照明器具を表に出さず、発する光だけで空間を演出する照明手法です。

間接照明から放たれた光を、壁や天井、床などに反射させることで周囲を照らしていきます。

柔らかな光が特徴なので、ムード照明や落ち着きのある静かな雰囲気を演出したい場合にぴったり! ナチュラルテイストやスタイリッシュな空間美を目指すなら、この間接照明を多用してみてください。

◇ シャンデリア

華やかで装飾性の高い照明器具です。

天井から吊り下げるタイプが主流となります。

取り付けにはある程度の高さが必要となるので、リビングや吹き抜けなどに適しています。

部屋の雰囲気に合わせて好みのデザインのものを探してみましょう。

クリスタルやガラス製の高級品からアクリルやプラスチックでできた安価なものまでありますし、近年ではLED電球のシャンデリアも増えてきています。

◇ ペンダントライト

天井からチェーンやロープなどで吊り下げるタイプです。

見た目にもオシャレなものが多いので、空間のちょっとしたアクセントにつながりります。

広い範囲を照らすには不向きですが、もし主照明で使いたい場合は電球のワット数が高いもの、灯数が多いものを選んでみてください。 ダクトレールに取り付けるタイプも人気があります。

◇ スポットライト

天井や壁に取り付けて、特定の場所を部分的に照らします。

一般的なスポットライトであれば、ライトの角度や向きを簡単に変えることができますよ。

吹き抜けの壁に取り付けたり、キッチンなどの手元灯として使用してみてください。

お気に入りのオブジェや絵画などをピンポイントで照らしたい場合にもおすすめですよ。

部分照明ですので、空間にメリハリを付けたり、昼と夜の雰囲気を変えた時にも重宝します。

◇ ブラケットライト

壁面に取り付けるタイプの照明器具で、階段や吹き抜けなど、「天井には取り付けしにくい場所」でよく使われます。

オシャレでデザイン性の高いものがたくさんあるので、リビングや寝室、トイレなど、“インテリアの一部”として空間のアクセントにする方が多い照明です。

壁に取り付けるので、クロスや塗り壁の凹凸を強調できたり、柔らかな光の広がり具合を楽しめることも特徴といえます。

◇ フットライト(足元灯)

壁の下部などに埋め込むことで、足元を照らす役割を担うのがフットライト(足元灯)です。

主に廊下や階段、玄関周りなどに設置されます。

夜間や必要な時だけ使える足元センサー付きのタイプ、停電時に保安灯として持ち運べるタイプもあります。

 いかがでしたか? 名称としては聞いたことのある種類だったかと思いますが、「じゃあ、この部屋にはどの照明が向いているの?」と問われると、なかなか答えるのがが難しいですよね(苦笑)。

「家が完成する頃に揃えればいいや」でももちろん構いませんが、埋め込み式のダウンライトやフットライトなどを採用する場合は「後で付ければいい」が難しくなります。

ですので、担当者と事前にしっかり打ち合わせをしながら、「この部屋はどのような雰囲気にしたいのか?」「このスペースにはどの程度の照明が必要なのか?」など、照明に関するプランもしっかりイメージしておくことで、必要な工事や購入すべき照明器具が具体的になってくるのです。

部屋別おすすめ照明

さて、続いては、各部屋別のおすすめ照明についてご紹介していきます。 照明プランを考える上での参考にしてみてくださいね♪

リビング

家の中で一番人が集まる空間ですので、部屋全体を明るくする主照明をメインに考えましょう。

時間帯に合わせて光の色を変化させられる器具がおすすめですよ。

とにかく明るさを求めたいならシーリングライトを、空間をすっきり見せたいならダウンライトを選んでみてください。

そこに間接照明やブラケットライトを組み合わせるとより雰囲気のある空間に近づきます。

ダイニング

ダウンライトやペンダントライトなど、華やかな食卓を演出するような照明器具を選んでみてください。

ペンダントライトなら好きな位置に照明を付けられるダクトレール式にしてみましょう。

料理をおいしそうに見せるためには、レストランやホテルなどでも採用されているオレンジ色の電球色がおすすめです。

キッチン

オシャレ感も大事ですが、同時に機能的であることも重要です。

調理や片付けがしやすいしっかりとした明るさを確保できる照明器具を選びましょう。

汚れやすいスペースなので掃除のしやすさもお忘れなく。

おすすめは、ダクトレール+スポットライトの組み合わせ。

状況や好みに合わせて、照明の調整が簡単にできるようになります。

玄関

毎日利用する空間ですので、すっきりと明るい印象に。

人気があるのはダウンライトです。

玄関はそれほど広いスペースではありませんので、玄関天井の中心あたりにダウンライトを設置することで、十分な明るさを確保することができます。

オシャレ感を演出したいのであれば、収納スペースや土間の下部などに間接照明を設置してみてください。

廊下

一般的に外からの光が届きにくいスペースなので、適切な間隔で照明を配置していく必要があります。

玄関同様、ダウンライトを採用するのが一般的ですね。

壁に絵画などを飾っている場合は、スポットライトの併用も◎。 夜間のことを考慮して、フットライトを取り付ける方も多いようです。

トイレ

 天井や壁面に照明を設置するのが一般的。

人感センサー付きの照明を採用すれば、自動で点灯・消灯をしてくれるため消し忘れの防止になります。 フットライトや間接照明を併用して、ちょっとオシャレなトイレを作ってみるのも良いですね♪

寝室

一日の疲れを癒す空間ですので、あまり明る過ぎない照明がベスト。

とは言え、衣服を収納したり、何かしらの作業をしたりと、明るさが必要となる場合もあると思いますので、光を段階的に変えられる調光機能が付いた照明器具がおすすめです。 ブラケットライトや間接照明を取り付ければ、就寝時のリラックスムードが一層高まります。

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以上、上手な【照明の選び方】について、あれこれお話ししてきました。

とは言え、照明って実際に生活してみないと明るさの強弱や雰囲気など、なかなかわかりづらいですよね。

ただそんな中でも、担当者と照明プランについて話し合ったり、モデルハウス見学会などでいろいろ情報を集めていくことで、後悔のない照明選びのヒントがきっと見つかるはず! ご家族のライフスタイルや各々のスペースでの過ごし方をしっかりイメージし、「主照明」と「部分照明」を上手にミックスして、デザイン性と利便性を兼ね備えた照明の配置&種類をじっくりと模索していってくださいね。 もちろんARRCHにも照明などのインテリアに関する経験豊富なスタッフが在籍していますので、何かお悩みなどございましたらお気軽にご相談ください♪