ちょっと意識するだけで生活が快適に! 【後悔しない玄関ポーチ】の作り方

2022.12.08

ちょっと意識するだけで生活が快適に! 【後悔しない玄関ポーチ】の作り方

家の出入りや宅配物の対応など、家族みんなが毎日使うことになるのが、玄関ポーチです。

建物の外観を構成する一部でもありますので、ある意味“家の顔”と呼んでも良いかもしれませんね。

ついついおろそかになりがちですが、家を建てる際には、この玄関ポーチにもしっかりこだわりを持つことで、家の印象はもちろん、日々の生活をより快適にすることにつながっていきますよ。

そこで今回のコラムでは【後悔しない玄関ポーチ】のポイントについてご紹介していこうと思います。

まず、意外と疑問の声が多い「玄関ポーチ」と「アプローチ」の違いについて説明していきますね。

玄関ポーチというのは、玄関ドアを開けた目の前の場所を指します。

一方でアプローチは、家の敷地の入口から玄関先まで続くスペースのことを指します。

勉強になりますね(笑)。 それではいってみましょう!

玄関ポーチは、玄関ドア、ポーチ部分のタイル、屋根や庇(ひさし)など、さまざまなパーツで構成されています。

建物全体の雰囲気やデザインを壊さないように作るのはもちろんのこと、広さ、方角、形などにもこだわっていきましょう。 それではここから【後悔しない玄関ポーチ】のポイントについてひとつずつ説明していきます♪

まず意識したいのは「広さ」

玄関ポーチを作る際に、まず意識したいのは「広さ」です。

できれば、2~3人が同時に利用できるくらいの広さが理想的です。

そうすれば、雨の日にゆっくり傘を差せるスペースになったり、傘の雨水や服の汚れを落としたり、荷物やベビーカーなどの一時的な置き場所となったり、さらには、訪問客や宅配などの対応をスムーズに行うことができます。

反対に、あまりにも狭い玄関ポーチだと、ドアを開け閉めするたびにポーチから移動する必要があったり、雨風が侵入しやすくなってしまいます。

とは言え、必要以上に広過ぎるのも考えものですよね。

ですので、家族の生活スタイルを考慮したバランスの良い広さを見つけていくことが重要です。

玄関ドアの開き方をチェック!

玄関ドアの開く方向や可動範囲を事前にしっかりチェックしておきましょう。

これを怠ると、玄関ポーチのほとんどがドアを開け閉めするために使われてしまったり、ドアが訪問者や手すり、壁などにぶつかってしまう恐れなどが出てきてしまいます。 玄関ドアの開き方は意外な盲点ですので、図面でしっかり確認をしてくださいね。

玄関ポーチの床材・傾斜に配慮しよう

当然ですが、玄関ポーチというのは濡れたり、汚れたりしやすいスペースです。

ですので、玄関ポーチの床材(タイルが一般的ですが)は色やデザイン性にプラスして、濡れても滑りにくい素材だったり、汚れに強いコーティング加工が施してあるものをおすすめします。

また、雨水などをスムーズに流すために、多くの玄関ポーチには微妙に傾斜が付けられています。

傾斜が強ければ雨水が流れやすくなりますが、あまりに急だと歩きにくかったり、物を置きづらかったりしますよね。

玄関ポーチの傾斜に関しては図面に書かれていないこともあるので、気になる方は事前に担当者などに確認してみてくださいね。

屋根付きポーチや庇(ひさし)付きのポーチにする

玄関ポーチの上部には、屋根や庇(ひさし)を付けるのが一般的です。

これにより、雨水が玄関から侵入するのを防いだり、直射日光を遮ることで建具の変色や劣化を防ぐことができます。

屋根の機能+建物の一部に見えやすいことから、凹ませた部分に玄関ポーチを作ったり、柱を付けて目隠し効果をしている建物もありますよね。

屋根や庇は広ければ広いだけ効果が高まりますが、建物全体の雰囲気やバランスを考えながら、どのようなデザインにするかを検討してみてください。

階段を付ける際の注意点

玄関ポーチというのは地面より高いところに設けられています。

これも、雨水などが建物内に侵入しないようにするためですね。

そのため、玄関ポーチまでの動線には、数段の階段が付けられていることが多いんです。

ここで注意したいのが、階段の段差について。

あまりに段差が高かったりすると昇り降りが大変だったり、つまずく原因になりますので、その辺を意識して階段の段数、高さなどを検討していきましょう。

また、ポーチの床材と同様、階段の素材も滑りにくく、汚れに強いものを選んでみてくださいね。 一緒に住む家族や将来のことを考えて、階段ではなく手すり付きのスロープにするといったバリアフリー仕様もおすすめですよ。

アプローチから玄関ポーチまでの動線を考える

特に駐車スペースから玄関ポーチまでの動線はとても重要です。

特に雨の日は、車から玄関ポーチまでいかにスムーズに移動できるかが大切になってきますよね(階段にするかスロープにするかでも変わってきます)。

玄関ポーチの位置と広さ、駐車スペースの位置、車を停める方向などをしっかりと計算して、さらには、家族構成や将来のことまで考えて、みんなにやさしい設計を心掛けてみてください。

その他、玄関ポーチに設置したいもの

ここまでご紹介したパーツ以外に、下記のような設備を付けておくと、より快適な玄関ポーチになりますよ。

照明器具

人感センサーの付いた照明がおすすめです。

また、毎日点灯するものですので、LED電球を使用するなど、省エネ性のある照明を選んでいきましょう。

汚れやすくなる場所ですので、掃除がしやすいタイプにするのも◎。

さらに、前述した通り、ドアの開け閉めの際にぶつかったりしないよう、設置する場所にも注意してください。

防犯カメラ

人感センサー付きの照明と併せて設置することで、かなりの防犯性が期待できます。

照明もそうですが、後から付けると配線などの問題が出てきてしまうため、採用を検討するなら家を建てる際に一緒に付けてもらう方がコスト的にもおすすめですよ。

物置き収納

かなり広く玄関ポーチを確保できるようなら、空いたスペースに物置きなどの収納スペースを設置してみてはいかがでしょうか? また、自転車置き場などを設置するのもおすすめです。

宅配ボックス

近年人気急上昇中なのが宅配ボックスです。

玄関ポーチに設置することで、留守中に宅配業者が来ても受け取りを済ませることができます。

あらかじめ宅配ボックスを設置することを意識して、玄関ポーチの広さを考えてみても良いかもしれませんね。

水道

玄関ポーチの周辺に水道を設置するのもかなりおすすめです。

玄関ポーチや駐車スペースの掃除、庭の水やり、ペットの足洗い場としても重宝しますよ。

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以上、【後悔しない玄関ポーチ】のポイントをいくつかあげてみました。

家づくりにおいてあまり注目されない玄関ポーチですが、思っていた以上に家の重要な役割を担っていることをおわかりいただけたのではないでしょうか? これから家づくりをスタートするにあたって、ちょっとでも玄関ポーチに気を配ることで、外観の印象や日々の使い勝手が大きく変わるかもしれませんよ。

重ね重ねになりますが、玄関ポーチは家族みんなが毎日必ず使うスペースです。 理想の注文住宅づくりを叶えるために、ぜひ今回のコラムの知識を活用してみてくださいね♪