ワンちゃん&猫ちゃん大好きっ! 【ペットが快適に暮らせる家づくり】のヒントとは?

2022.12.09

ワンちゃん&猫ちゃん大好きっ! 【ペットが快適に暮らせる家づくり】のヒントとは?

ペットと過ごす時間は、家族一人ひとりの人生にかけがえのない経験と豊かさを与えてくれますよね♪ 今や言うまでもなく、ペットは“家族の一員”です。注文住宅を新築するにあたっても「飼っている猫ちゃんと心地良く過ごせるように」「大好きなワンちゃんとずっと暮らしていけるように」と考える方が多いのではないでしょうか? また、新居の完成に合わせて、新しい家族(ペット)を迎え入れようとしている方も少なくないでしょう。

現在日本では約3割近くのご家庭で犬や猫をはじめとするペットが飼育されており、その約7割が室内飼いというデータがあるそうです(特に猫ちゃんは室内飼いがスタンダードですよね)。ですので、新築を建てる際にも、大切なペットがストレスなく&快適に生活できるような家づくりをしっかり考慮していく必要があります。そこで今回は、ペットと上手に暮らしていくための注文住宅づくりのヒントについてご紹介していきます。主に犬や猫に関する情報となりますが、それぞれの習性や行動にしっかり寄り添って“人もペットも快適に暮らせる家”を目指していきましょう。

ペットの身体に負担がかからない工夫を

室内でものびのびと行動できるようにするには、ペットの身体に負担がかからない家づくりが必要です。例えば床材なら、滑ったり転んだりしないよう、グリップ力のある無垢材やクッション性の高い素材を選んでみてください(傷の付きやすさや掃除のしやすさにも考慮して)。また、階段の段差を緩やかにするのもおすすめです。犬や猫の肉球は意外とデリケートですので、段差から飛び降りた時の足腰への衝撃を抑える効果があります。人にとっても、子どもや年配者のケガのリスクが軽減されますよ。

温度や湿度の管理がしやすい空間に

人と違い、犬や猫が汗をかけるのは肉球部分のみとされています。ですので、体温の調整がすごく苦手なんですよね。ペットも快適に過ごせる家にしたいなら、高断熱・高気密性能の家であることはマスト!そこに冷暖房や換気システムを活用しながら上手に室温を調整して、ペットの体温調整をサポートする空間づくりをしていきましょう。ちなみに、犬や猫にとって最適な温度は23~28℃、湿度は50~60%くらいが理想的とされています。

「立ち入り禁止」の場所を設けよう

キッチンやバスルームなど、ペットに立ち入ってほしくない場所ってありますよね。特にキッチンは電化製品の配線が多かったり、火を使う場所でもありますので、ペットの安全性を考えても「立ち入り禁止」にするべきスペースです。収納式のペットフェンスを設置するなどして、犬や猫に「ここは入っちゃダメだよ」をしっかり伝える工夫をしていきましょう。加えて、来客時などに急に外に飛び出してしまわないよう、玄関ホールにもフェンスを設置するのもおすすめです。

コンセントの位置や配線にも考慮して

前述した「立ち入り禁止」にも通じることですが、犬や猫が誤って配線をかじることによる感電事故が少なくありません。最悪、命に関わることもあるそうですよ。そのような悲劇を避けるために、コンセントの位置を高めに設定したり、配線コードをできるだけ短くするような工夫が必要となってきます。

お散歩から室内への動線にこだわる

特に犬を飼われている方は、毎日お散歩に出掛けますよね。日課であるお散歩がスムーズになる家づくりをすることで、人にもペットにも快適な住環境が生まれてきます。例えば、玄関近くにリードやハーネス、お散歩グッズの収納スペースを作る、足を洗ったりできるマルチシンクを設置する、排泄物用のゴミ箱を設置する…といった具合です。通常の玄関とは別に、ペット専用の玄関を設ける方もいらっしゃるようですよ。

猫ちゃんがストレスなく過ごせるように

猫を飼っている人のほとんどは室内飼いですよね。家づくりを進めるにあたって、かわいい猫ちゃんがストレスなく、自由に動き回れる空間造りはとても重要になってきます。王道はやはりキャットウォークやキャットステップ、猫用ドアの設置です。市販のものでも良いのですが、せっかくの新築注文住宅ですので、家の雰囲気にマッチしたり、収納スペースも兼ね備えたオシャレな“遊び場”をつくっていくのも楽しいですよ♪ 併せて、猫は爪研ぎの習性がありますので、専用の爪研ぎスペースを設置することもお忘れなく!家具や壁がボロボロになる可能性が軽減されると思いますよ。

意外に危険なバスルーム

ペットが事故に遭う場所として、意外に多いのがバスルームです。お湯の張ってある浴槽に落ちてしまったり、シャンプーやリンスを誤飲してしまうなどの危険性が考えられるんですね。そうなると、バスルームも「立ち入り禁止」にするのがおすすめです。簡単に出入りできないように内開きのドアを採用したり、日頃からの注意点として、浴室のドアは必ず閉めておくことを徹底してみてください。

エサや水飲みスペースはどこにする?

エサや水飲みスペースといったペットの食事空間は、人の動線から少し外れた壁際がおすすめです。できればコの字やL字型にして、プライベート感のある専用スペースを設けてあげてください。近くにケージも設置できるようにすれば、食事だけでなく、眠るスペースとしても活用できます。人目の気にならない静かで落ち着ける空間は、ペットのストレスをグンと軽減することにつながりますよ。

トイレは人目につきにくい場所に

食事スペース以上に「どこにする?」と頭を悩ますのがトイレの場所です。普段の生活の中でもできるだけ汚れや臭いが気にならず、つねに清潔に保ちやすいところに設置したいものですよね。おすすめは、収納下や階段下のデッドスペースを活用することです。人目に付きにくい場所でもあるので、ペットが落ち着いて排泄することができますよ。床材はタイルなどの手入れがしやすいもの、壁などは調湿効果や防臭効果のあるものを選んでみてくださいね。

庭や屋上にドッグランを設置する

小型犬を飼われている方も多いと思いますので、庭の一部分や屋上などに、専用のドッグランを設けてみてはいかがでしょうか。フェンスでしっかり囲いをしておけば安全面が確保できますし、何より、気軽に運動ができる場所が敷地内にあることは、飼い主にとってもペットにとっても素晴らしい環境だと言えますよね。付近にマルチシンクなどの足洗いスペース、排泄物用のゴミ箱も併せて設置すればより機能性が高くなりますよ。

ペットが食べてはいけない植物に注意!

最後も意外と忘れてしまいがちなことです。庭はもちろん室内もそうですが、植物選びに注意をしてあげてください。人にとっては無害でも、犬や猫がうっかりかじってしまうことで深刻な病気を引き起こす植物がいくつかあるんですよ。事前にそれらの情報をしっかり調べた上で、庭や室内を彩る植物選びをしていってくださいね。

 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

いかがでしたか? ワンちゃんや猫ちゃんと末永く快適に暮らしていくためのヒントがいくつか見つかったと思います。家づくりがスタートすると、どうしても人間の生活スタイルが優先されがちですが、そんな中でも、大切なペットのことを想い、できる限り考慮して、“人間もペットも快適に暮らせる家”に近づける努力をしてください。ポイントとなるのは、ペットがストレスなく過ごすことができる快適性、身体に負担のかからない安全性、そして、ゆっくり静かに過ごせるペット専用の空間を家のどこかにつくってあげることですよ。

それではまた次回のコラムでお会いしましょう♪