2022.12.10
「よし、家を建てよう!」と思い立ったら、最初に何から手をつけますか? そうですよね。多くの場合、まずは住宅会社選びからスタートしますよね。
とは言え、住宅会社というのは誰もが知っている大手住宅メーカーから地域密着の小さな工務店まで無数に存在しています。さらに、各会社のカタログやホームページ、住宅展示場やモデルハウス、住宅情報誌や住宅情報サイトなどなど、関連する情報も無限にあります。「こんなたくさんの会社・情報の中からどこを選べば良いの?」と悩んでしまうのは当然です。しかし、住宅会社選びで妥協はしないでください。安易に住宅会社を選んでしまったことで、理想からだいぶかけ離れた家になってしまったり、予算を大きくオーバーしてしまうなど「こんなはずじゃ…」と取り返しのつかない後悔をしてしまう人が少なくないのです(しかも、この後悔は何十年と続きます)。そこで今回は、注文住宅を建てる際の基本の“キ”。注文住宅会社を選ぶ際のポイントを時系列の6つに分けて学んでいきたいと思います。
※このコラムをご覧いただけている時点で、ARRCHも候補のひとつとして気にかけていただいているかと思います。ご覧いただき、本当にありがとうございます!!!
それぞれ「こんなテイストの家に住みたい」「こういう間取りに憧れる」「予算はだいたいこのくらい」など、思い描いている家のイメージがあると思います。住宅会社選びをする前に、まずはざっくりとで構いませんので、自分たちが求める「理想の家」とはどのようなものなのかを考えておきましょう。具体的であればあるほど良いですが、平屋か、2階建てか? 和風か、洋風か? 木造か、鉄骨か? といったくらいでも大丈夫です。
「理想の家」がイメージできたら、住宅会社選びとなります。「理想の家」と照らし合わせながら、さまざまな会社のカタログを見たり、ホームページをチェックしてみましょう。地域の住宅会社を網羅した住宅情報誌や住宅会社のまとめサイトなども参考になりますよ。
ここで大切なのは固定観念や先入観にあまり縛られないこと。「大手だから」と知名度だけを優先したり、「地元の小さな会社だから」と候補から外してしまわないようにしてください。会社の規模や知名度などは一旦脇に置いて、思い描く「理想の家」に近いテイストの家を建てているか? に着目してみましょう。また「知り合いの紹介だから」「家族も建てた会社だから」という理由で、選択肢を狭めてしまうこともあまりおすすめしません。前述したように、現段階ではとにかくフラットな目線が大切で、「どの会社なら『理想の家』を建ててくれそうか?」のみにフィーチャーしていきましょう。
いくつか候補となる住宅会社に目星を付けたら、次は資料請求です。各会社ごとにホームページなどからひとつひとつ請求することもできますが、住宅情報誌や一括で資料請求できるサイトなどを活用すれば、気になる会社の資料請求を簡単&まとめてすることができるので便利です。送られてくる資料には、ホームページなどには掲載されていない情報が記されていることも多いので、それぞれ丁寧に比較・検証して、より条件に近い住宅会社を絞り込んでいきましょう。
特に気になっている会社があるのなら、住宅展示場などのモデルハウス見学、完成見学会などのイベントに足を運んでみるのもおすすめです。「まだ候補段階なのに、しつこい営業をされたらどうしよう…」なんて心配もあるかと思いますが、それはそれで良い判断材料になります。家のことだけでなく、その会社の雰囲気や対応の仕方もしっかりチェックして、最終的な会社選びの参考にしていきましょう。
いまやネットからさまざまな情報が入手できる時代です。住宅会社がどんなに“都合の良い情報”ばかりを流していても、その裏にあるデメリットを隠し切ることはできません。資料である程度の比較・検証ができたら、ネットなどに投稿されている先輩施主さんの“生の声”を調べてみてはいかがでしょうか? もちろん、その情報を100%鵜呑みにするべきではありませんし、ウソやおおげさな情報もあるかもしれませんが、公式のホームーページや送られてきた資料ではわからない、実際に建てたからこその評価や信頼性を知るきっかけになります。また、あなたの周囲に候補の住宅会社で建てた人がいる場合は、直接話を聞きにいくのも良い経験になるはずです。
ここまで来ると、候補となる住宅会社は3~4社くらいに絞られてくるのではないでしょうか?(もっと多くても少なくても良いのですが) 次はいよいよ実際にその会社にコンタクトをとってみましょう。ホームページのお問い合わせフォームや電話、リモートでのやり取りになるかと思いますが、まずはそこでの対応の仕方、接客の丁寧さなどをしっかりとチェックしてください。続いて、日取りを決めて顔合わせとなります。第一印象というのはとても大切ですので、会社の雰囲気や担当者の仕草、話し方など、ここでもくまなくチェックの目を張り巡らせましょう。そして「まだ候補の段階である」ということをしっかりと伝え、主導権をこちらで握ったまま話を進めていきましょう。どんな家を建てたいかのイメージを伝えるだけでなく、予算について、家の性能について、資料を見て疑問に思ったことなど、気になることはとにかく何でもぶつけていくことが大切です。自由に意見や希望を言える雰囲気がないようなら、あまり良い住宅会社とは言えませんから。
その上で、質問に対する答えのわかりやすさやスピーディーさ、じっくり話を聞いてくれるかどうか、家づくりに関する知識や経験、保有している資格、そして何より「この会社・担当者は本当に信頼できそうかどうか?」の判断をしていってください。他社の悪い点ばかりをアピールしてきたり、契約を急かすような担当者は言語道断です。どんなに理想に近い会社であってもスパッと切り捨てる勇気も大事ですし、担当者に問題がありそうなら、上司などに掛け合って担当を代えてもらうようお願いしてみましょう。同じ住宅会社でも担当者によって満足度が違うことは多々あるケースです。
さぁ、いよいよ会社選びの最終段階となります。ここで必ず行っていただきたいのは、候補として残ったすべての会社から見積もりをとることです。いわゆる“相見積もり”ですね。複数の見積もりをとることで、費用面をはじめとするより詳細な数字を確認することができますし、候補となる会社それぞれのどこが違っているのか? どこがわかりにくいのか? を知ることができます。さらに、各住宅会社は競合がいることを意識しますので、最初から本気の数字を出してもらいやすくなります。
相見積もりが揃ったら、金額だけでなく、見積もりのわかりやすさ、余分な項目などが入っていないか? アフターメンテナンスの項目などもしっかりチェックしていきましょう。見積もりを比較することで、これまで気付かなかった長所や短所が見えてくることも多々あります。とにかく、条件に合う住宅会社を数社選んだら、最終判断の材料として相見積もりを依頼すること! これは絶対にやるべきです!!
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いかがでしたか? 注文住宅会社を選ぶ際の参考になったでしょうか? よく言われる文句ですが、家を建てることは「一生に一度の大きな買い物」です。だからこそ、自分たちの「理想の家」にぴったりマッチした会社、こだわりやわがままにとことん付き合ってくれる担当者に出会うことは、とても重要になります。少々時間のかかる作業になるかも知れませんが、じっくりと時間をかけて、細かな部分まで精査して、建てる時も建てた後も、心から「ここに任せて本当に良かった」と信頼できる会社・担当者を見つけ出してみてくださいね。