楽しく使える&ずっと使える。【上手な子ども部屋】の考え方

2022.12.11

楽しく使える&ずっと使える。【上手な子ども部屋】の考え方

注文住宅を建てる際、「子ども部屋をどうするか?」は多くの方が抱える悩みのひとつです。

 「子どもが生まれるから」「子どもが小学校に上がるから」「二人目の子どもができたから」…と理由はさまざまですが、単純に「とりあえず一部屋確保しておけば大丈夫じゃない?」では、後々になって使い勝手の悪さに気付いたり、もっとこうしておけばと後悔することも少なくありません。

子ども部屋を考える際のポイントは、誰が、いつからいつまでその部屋を使うのかということ。

そして、目先のことだけでなく、お子さんの成長や人数(今後増える可能性)までイメージしていくことです。

そこで今回は、新築を建てる際にポイントとなる【上手な子ども部屋作り】についてお伝えしていきます。

◆子ども部屋の作り方は大きく分けて2つ◆

子ども部屋の間取りは、大きく分けて2つの考え方があります。

ひとつは完全な個室にする方法

もうひとつはフリースペース的な広めの空間を確保して、必要な時に間仕切りなどで独立させる方法です。

正直、どちらが正解というのはありません。

個室でしたら思春期のデリケートな時期でもプライベートを確保できますし、フリースペース的な空間にしておけば、複数の部屋に分断できたり、子ども部屋だけに限らないさまざなま用途で使用することができます。

ご家族の生活スタイルや教育方針、お子さんの性別・人数などを頭に入れ、フレキシブルかつ末永くに活用できる子ども部屋をイメージしていきましょう。

◆どのくらいの広さが必要?◆

さまざまな意見がありますが、子ども部屋を設ける方の多くは、5~6畳ほどのスペースを確保しています(個室の場合)。

子ども部屋というのは、単に広ければ良いというものではありません。

それよりも「必要な物をしっかり収納できるか?」といった収納力に重きを置いた方が成功する確率が高くなるように思います。

幼少期に使う大量のおもちゃ、小学生に上がった際のランドセルや勉強道具、中学や高校生になれば部活の道具が増えたりしますし、友達を部屋に呼ぶ機会が増えることもあるでしょう。

また、ファッションなどに興味を持ちはじめれば、雑貨や洋服の数が増えてきますよね。

このように、お子さんの未来の成長にしっかり寄り添って考えていくことで、最適な広さが導き出されるようになっていきます。

◆ベッドの配置から考えていく◆

 子ども部屋に入れる家具でサイズが大きいものといえば…。

そう、ベッドですよね。

子ども部屋の間取りを考える際には、まずベッドの大きさを想定し、どこに、どの向きに置くかを決めておくとスムーズに進みます。

ドアの開け閉めや収納の妨げにならないように気を付けて配置を決めていきましょう。

ベッドが決まったら、次は学習机や本棚といった比較的大きめの家具を置くスペースの確認。

加えて、コンセントの数やエアコンの位置、プライバシーへの配慮や防犯対策などについても頭に入れておくと、より機能的な子ども部屋に近づいていきます。

また、大きな窓があったり、バルコニーを併設する場合は、転落の危険性にも十分注意を払ってください。

◆玄関から子ども部屋までの動線◆

多くの方は子ども部屋を2階に設けます。

ここで考えなくてはいけないのが、玄関から子ども部屋までの動線です。

お子さんが帰宅しても誰も気付かなかったり、誰とも会わずに2階の部屋まで直行できるような間取りは避けたいところですよね。

リビング内に階段を設けたり、吹き抜けにして誰がどこにいてもつねに気配を感じられるような工夫をすることで、家族間のコミュニケーションを保ちながら、プライベートもしっかり確保できる子ども部屋に仕上げていくことができます。

また「勉強する時は共用空間で」といった家族ルールを設定し、リビング近くに家族共用のワーキングスペースなどを設けるのも近年人気のある方法です。

◆子どもが巣立った時のことを考える◆

 当然ですが、お子さんたちはいつか巣立っていきます。

ですので、新築で子ども部屋を作る段階から「子どもが家を出て、部屋が空いてしまった場合はどうするか?」をしっかり考えていきましょう。

子ども部屋といえども、ひとつの立派な空間です。

汎用性の高い部屋にすることで、例えば、パパさんの書斎やママさんの趣味の部屋として転用できますし、ゲストルームとしておけば、お子さんが帰省した時にもすぐ使うことができます。

フリースペース的な広めの空間であるならば、間仕切りをして夫婦各々の寝室にしてみたり、部屋干しスペースとして活用するのも良いですね。

◆“子ども目線”を尊重した部屋作りを◆

あなたも昔は子どもでしたよね? 大人になり、親になり、いざ「子ども部屋を作ろう!」となった時、ついつい忘れてしまいがちなのが“子ども目線”です。

コミュニケーションをおろそかにしたくないとか、お子さんの動向をつねにチェックしておきたいといった親心もわかりますが、「自分が子どもの時だったら、こんな部屋が良かった」という部分を忘れていませんか? 子どもだって一人の人間です。

プライベートな時間を欲していたり、家族にも見られたくないことというのがあります(あなたもそうだったと思いますが)。

ですので、そういった“子ども目線”をしっかり尊重した空間を考え、子ども時代の自分が羨ましがるような部屋を作ってあげてみてください。

 以上を踏まえた上でまとめると、最低限、下記の項目に気を付けていく必要があります。

もう一度、ひとつひとつチェックしてみましょう! 

【覚えておきたい子ども部屋チェックリスト】

□ 独立型の個室にするか、フリースペース的な広めの部屋にするか?

□ 将来的にどのくらいの広さの部屋がいくつ必要となるか? 

□ 広過ぎず、十分な収納のある部屋になっているか? 

□ ベッドや学習机など、大きな家具も無理なく配置できるか? 

□ 間仕切りなどで部屋を増やす場合、ドアや窓の数は十分か? 

□ 玄関から子ども部屋まで直行できない間取りになっているか? 

□ 片付けや掃除がしやすく、室温や湿気など、快適な環境が整っているか? 

□ 子ども部屋を使わなくなった時の転用はどうするか? 

□ 子ども時代の自分が羨ましがるような部屋になっているか? 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 

子ども部屋を作る際のポイントをいくつかまとめてみました。

お役に立ちましたでしょうか? 個室にするにしても、フリースペース的な空間にするにしても、変に「ここは絶対に子ども部屋!」と決め付けず、長い目で見て汎用性の高い部屋にしていくことが、上手な子ども部屋作りのポイントとなります。

とは言え、お子さんの人数が決まっている場合とそうでない場合でも必要となる部屋が異なりますし、お子さんの性別によっても必要な部屋の考え方が変わってくるのが難しいところ。

さらに、兄弟の年齢差などを計算した結果、子ども部屋が必要になる期間が重ならない可能性もありますよね(この場合、お子さんの人数分の部屋はいらなくなりますし)。

お子さんの成長度合いや将来を細かく&リアルにイメージしながら、ご家族の生活スタイルにも掛け合わせていき、あなただけの、あなたのお子さんだけのベストな子ども部屋を目指していく…。

そのために、ARRCHでもお客様一人ひとりの生活やビジョンをしっかりとヒアリングし、完全自由設計ならではの唯一無二のプランをご提案させていただいております。

お問い合わせやご相談の際には、ぜひ、具体的なご要望などを事細かにプランナーにお伝えいただければと思います♪  

それではまた次回、お会いしましょう!