2022.12.11
料理好きな方や専業主婦のママさんにとって、 キッチンはとっても大切な場所。 毎日のように使いますし、長い時間を過ごす場所でもありますよね。
もちろん、 ARRCHで注文住宅を建てるお客様の中にも 「とにかくキッチンにはこだわりたい!」という方が大変多くいらっしゃいます。
そこで今回は、上手なキッチンづくりを叶えるためのポイントについてご紹介していきます。
一言でキッチンと言ってもさまざまなタイプがありますよね。
まずはそんなキッチンレイアウトのバリエーションから見ていきましょう。
例え同じ面積だとしても、レイアウトや家電の配置の仕方、 収納スペースなどによって、 作業動線や使い勝手がかなり変わってくるんですよ。
一概に「●●が一番!」 とは 言えませんので、使う人のスタイルや好み、 実際のキッチンの広さを考慮しながら、最適なキッチンレイアウトをイメージしていきましょう。
シンクとコンロが一列に並ぶ、 ベーシックなキッチンレイアウトです。
一般的には壁付けとなるため、 ダイニングやリビングに背を向けながらの作業となります。
直線状に往復移動をするレイアウトですので使い勝手としては並ですが、 冷蔵庫や食器棚などの配置で悩むことが少なく、 収納も広く取りやすいのが特徴です。
シンクとコンロをL字型に並べたレイアウトで、壁付けでも対面式にも対応可能。
作業動線がかなり短くなり、作業スペースが広めですので、効率や機能性を求める方に選ばれています。
また、複数人で料理をしやすいという特徴もあります。
悩みどころはL字のコーナー部分。
デッドスペースになりやすいので、ここをどう活かすかがポイントとなってきます。
誰もが一度は憧れを抱く、 対面式のアイランド型キッチン。
ダイニングやリビングとの境目なく配置さ れるため、 お洒落な雰囲気やセンスが際立つレイアウトとなります。
作業中でも家族とのコミュニケー ションが取りやすいのも特徴です。
ただし、収納スペースが確保しづらく、 整理整頓や掃除を怠ると生活感が丸見えになったり、 油はね水はねの汚れが目立ちやすいというデメリットがあります。
ペニンシュラとは 「半島」 を表す言葉です。
アイランド型に似ていますが、キッチン本体の左右どちら かが壁に接している (半島のようになっている) のが特徴ですね。
アイランド型に比べて設置スペースが少なくすむというメリットがありますので 「対面式にしたいけど、 アイランド型にするほどスペース がない」 という方はこのレイアウトを検討してみましょう。
「セパレート型」とも呼ばれるレイアウトで、シンクとコンロが別々に並列するのが特徴です。 一般的には、壁付け+アイランド型or壁付け+ペニンシュラ型が多いようですね。
作業動線が短く、作業スペースも広く取れますが、キャビネットを2つ設置するのでかなり広いスペースが必要となることを頭に入れておきましょう。
キッチンレイアウトのイメージができたら、次は「ワークトライアングル」について考えていきましょう。
ワークトライアングルとは、冷蔵庫・コンロ・シンクの3つを結ぶ三角形の線のことです。この三角形の三辺のバランスが良く、正三角形に近いほど、作業効率が良いキッチンとされています。
ちなみに理想のワークアウトトライアングルというのは、
◎シンクからコンロまでの距離 120~180cm
◎シンクから冷蔵庫までの距離 120~210cm
◎コンロから冷蔵庫までの距離 120~270cm
です (キッチンレイアウトや使う人の体格による個人差もありますので、あくまで参考までに)。
キッチンの広さ(面積) や希望のキッチンレイアウトが決まったら、 間取り図面の上で、一度このワー クトライアングルを算出してみましょう。
そうすることで「もう少しキッチンを広くしよう」「このレイアウトなら冷蔵庫はココに」 といった具体的なキッチン像や改善点が見えてくるはずですよ。
続いては「キッチンづくりでよくある失敗」 について考察していきましょう。
失敗を知ることは、何よりの成功への近道ですからね。
家の広さや予算によって、どうしても妥協しなければいけない部分もあるかも知れませんが、知っておいて損はない情報ばかりですので、一緒に確認していきましょう!
「人とすれ違うことができない」「冷蔵庫の扉が十分に開かない」「ゴミ箱を置くスペースを考えていなかった」…などなど、 失敗例としてつねに上位にくるのが、 キッチンの狭さです。
実際に使ってみて わかることも多いので難しい部分ではありますが、 人、 家電、 調理道具、 食料品など、 物が溢れる場所 であることをしっかり意識して、 できるだけ余裕のある広さを確保しておきたいもの。
特に冷蔵庫や食器棚といった大きな物については、レイアウトとセットで、 早い段階から設置場所を決めておきましょう。また、キッチンの通路幅に関してですが、 最低でも75~80cmはキープしておく (複数人で使う場合は100cm前後) のがおすすめです。
大小の調理道具から、食器、食料品、細々とした調味料に至るまで、キッチンまわりの収納スペースは 多いに越したことはありません。
定番の収納スペースと言えば、シンク下の収納や壁面の食器棚となりますが、それでも足りないようなら、 昇降式の吊り戸棚や床下収納など、 デッドスペースを活用した収納も検討していきましょう。
最近では、 食料品のストックや家電の収納に活躍するキッチンパントリー が人気となっています。
これもよくある失敗例のひとつ。
販売されているシステムキッチンをそのまま導入してしまうことで 「妻の身長に合っていない」 「奥行きがあって使い勝手が悪い」 「つねに下を向いて作業するので腰や 肩が痛くなる」 …といったストレスを生み出してしまうパターンです。
システムキッチンを選ぶ際には、 事前にしっかりとサイズを確認した上で検討していきましょう。 特に背が高いor低い人は要注意ですよ。
冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器など、キッチンには毎日使う家電が集中していますので、コンセントは多めに付けておくのが便利です。
意外と 「あると便利」 なのは、 キッチンカウンター近くのコンセント。
普段はあまり使用しなくても、ミキサーなどたまに登場する家電を使用する際に「ここにコンセントが あって良かった♪」 と感じることができます。
また最近では「スマホやタブレットでレシピをチェックしながら」 という人が増えてきていますので、 デバイス用のコンセントも設けておくのもおすすめですよ。
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いかがでしたか? 上手なキッチンづくりに関するヒントが少しでも掴めたのではないでしょうか?
とは言え、キッチンづくりというのは、使う人の理想や好み、 生活スタイルなどによって三者三様です。
例えば、料理はじっくり集中したい派 or 料理をしながら他の家事も進めたい派の違いによっても、方向性やレイアウトはガラリと変わってきます。
そう考えると、本当の意味での“最適なキッチン”というのは、あなたにとことん寄り添って、 レイアウトや配置などをオリジナルで組み合わせて完成するものなのかも知れませんね。・・・ということは、そうです、私たちARRCHの完全注文住宅の出番になります (笑)。
今回のコラムを参考にしながら、 ARRCHの知識や実績を加えて、 一緒に 「キッチンにいる時間が幸せ!」と感じられるステキなキッチンを実現させていきましょう♪