2022.12.12
土地がないと家は建てられない。
当たり前のことですが、では「どんな土地を選んだら良いの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
実際、ARRCHにいらっしゃるお客様の中にも「まだ土地が決まっていないんです」「土地の購入の仕方がわからない」「土地探しの相談もできますか?」というご相談が多く見受けられます。
土地探しというのは簡単なように見えて、実はとても奥が深く、難しいもの。
でも、絶対に失敗してはいけないものでもあります。
価格や地域はもちろんのこと、日当りや水はけの良さなど、さまざまな角度から吟味していく必要があるんですよね。
というわけで今回は、これから土地探しをお考えの方に向けて【最低限知っておきたいチェックポイント】をお伝えしていきます。
できるだけわかりやすくお伝えしますので、土地探しに関する基礎知識として一緒に学んでいきましょう!
価格、広さ、形、周辺環境…。
土地を探す際には、さまざまな希望が出てきますよね。
しかし、すべての希望を叶える土地というのはそうそう出会えるものではありません。
そこで大切なのは「優先条件」を決めておくことです。
ご家族のライフスタイルや将来のことを考えて「通勤に便利な場所が良い」「予算の上限はここまで」「広さは最低でもこのくらい」など、優先する条件を3~5つくらいに絞った上で、土地探しのスタートをしてみてください。
そうすることで、候補となる土地を見つけやすくなるはずです。
せっかく良い土地を見つけても「ここは家を建てられないんです」では本末転倒です。
土地というのは、都市計画法などさまざまな法律に基づいて区分されていますので、【宅地用】として使用できる土地かどうかのチェックは最優先事項と言えます。
加えて、以前はどのように使われていたのか(「農地だった」、「工場だった」など)を知っておくのも有益になりますよ。
どんなに丈夫な家を建てても、それを支える土地が軟弱では意味がありません。
地盤の弱い土地に建ててしまうと、地震が起こった際に地盤沈下が起きやすくなり、最悪の場合、倒壊の恐れもあります。
土地の地質について調べてみたり、過去に地盤沈下や液状化現象などを起こしていないかをチェックしてみてください。
《地盤サポートマップ》(https://supportmap.jp)といった地盤チェックサイトを活用するのもおすすめです。
近くに川があったり、低地にある土地というのは、大雨の際に浸水してしまう可能性があります。
地盤と同様、過去に浸水を起こしていないかのチェックをすることで、住んでから「こんなはずじゃ…」を防ぐことができます。
国土交通省や浜松市が公開しているハザードマップを参考にしたり、区役所などで過去の浸水履歴を調べてもらいましょう。
盛土や地盤改良といった工事によって浸水を防ぐこともできますが、これにはコストがかかることをお忘れなく。
一般的な土地の四隅などには「境界標」と呼ばれる目印が打ち込まれています。
その名の通り、隣地との境界を示すものですね。
境界標の位置をチェックすることで、その土地の正確な広さや形を把握することができるようになっています。
これにより、境界紛争などといった近隣トラブルに巻き込まれることが少なくなるので知っておいて損はありませんよ。
境界が曖昧な場合は、しっかり測量し直してもらうことも必要です。
どんな土地でも、面積いっぱいに家を建てられるわけではありません。
建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)や容積率(敷地面積に対する延床面積の割合)といった法律規制があるからです。
土地の広さ・形だけを見て「これなら理想の家づくりにぴったり」と考えてしまうのは時期尚早。
「この土地にはどのくらいの家が建てられるか?」を事前に知っておきましょう。
この先ずっと生活していく土地ですので、周辺の環境は気になるものですよね。
学校、病院、ショッピングセンター、コンビニ、図書館や公園といった文化施設などなど「どこに何があるのか?」を知っておくことは、土地探しの大きさヒントになります。
加えて、これからできる施設やゴミの収集場所、自治体の制度なども調べておくことで、将来生活するイメージが湧きやすくなります。
ある程度住宅が立ち並ぶ土地なら大丈夫ですが、例えば、周囲に何もないような土地ですと、下水道、電気、ガス、通信といったインフラが整備されていない場合があります。
これらは生活をする上でなくてはならないものですので、新たに整備するための工事が必要となる場合があります。
当然、工事にかかるコストがかかってきますので、インフラ整備の状況を把握しておくこともとても大切です。
意外な盲点かも知れませんね。
気になる土地の前の道路に、消火栓などが設置されていないかをチェックしてみましょう。
実は道路交通法により、消防用機械器具置き場や消防用防火水槽のある5m以内には駐車ができないことになっています。
つまり、これに該当する土地に家を建てる場合は、ガレージなどの駐車スペースを確保できない可能性が出てきてしまうのです。
日当りの良さから「土地は南向きが人気」とよく言われますが、一概にそうとは言い切れません。
日当りは、時間帯や季節、周囲にある建物によっても変わってきます。
加えて、交通量の多い道路に面した土地だと、騒音の問題も気にしなければいけません。
百聞は一見にしかず。
気になる土地を見つけたら、時間帯や季節を変えて何度も何度も現場に足を運んでみるのがおすすめです(ちょっと大変ですけど…)。
そうすることで、日当たりだけでなく、風通しや騒音、臭気、街の景観や夜間の街灯、近隣との関係など、かなり細かな土地環境を知ることができ、希望に沿ったものかどうかのイメージが一層しやすくなることでしょう。
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以上、土地探しをする上で最低限知っておきたいチェックポイントをあげてみました。
今はインターネットで簡単に情報収集ができてしまう時代ですので、ちょっと検索するだけで地域の不動産情報を入手することができます。
しかし、画面上の図面や価格だけで判断してしまうのはかなり高リスクだということはおわかりいただけたのではないでしょうか。
土地を安易に決めてしまった結果、「理想の家が建てられない」「耐震や浸水の心配が絶えない」といった取り返しのつかない失敗ケースは少なくありません。
今回のコラムを参考に、一生後悔しない家づくりのための【一生後悔しない土地探し】を実現させてみてくださいね!
とは言え、実際に土地を購入する際には、不動産業者をはじめとする“プロ”のアドバイスを聞いたり、やり取りをすることになりますので「知らないよりは知っておいた方が」という気持ちで頭に入れておいていただければ幸いです。
あってはならないことですが、運悪く、悪徳業者などに遭遇した際の助けになるかも知れませんので。
もちろんARRCHでも土地探しに関するご相談を随時受け付け中です。
オンライン相談(https://www.arrch.net/event/slug-44d4d257958ad867869626e9a248e975)もありますので、ぜひご活用ください。
不動産業界を知り尽くした専門スタッフが「土地の探し方」と「土地の見極め方」について余す所なく説明させていただきます♪